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The Cove ①

土曜日に、テアトル横浜で物議を醸している映画『The Cove』を観た。
ネット、テレビ共に大いに盛り上がっているのだが、
「メディアが正しい情報を伝えているのか」はもちろんグレーなので、
確実に自分が目にしたものだけで話を組み立ててみたい。

ただ、前提として、僕は
●捕鯨全般に、無理のない範囲でやりたければやったらよかろうと思っている。
●太地町の水銀被害については、AERAで長谷川熙氏の告発記事を
 読んでおり、イルカを食べることに関して水銀汚染の問題がある可能性について、
 認識しているし、その問題提起は合理的で議論に値すると考えている。
●「表現の自由「と残虐さなどについて「表現の制限」は常にせめぎ合っている状態が当然で、
 時代によってどちらかに多少振れるのが真っ当だと考えている。

さて、ネタばれご注意!

「ザ・コーヴ」のあらすじはこうである。
書き出してみると、補足が必要だったりするので随時補足してある。

・主人公リック・オバリーは
 イルカを主人公にしたドラマ『わんぱくフリッパー』の元調教師。
・ドラマに出演したイルカが、ストレスで死んでしまったのを機に、
 イルカを飼育することを阻止する活動を開始。
・各地で、イルカショーやふれあい体験的な目的で飼育されている
 イルカを開放するという活動を行い、何度も逮捕されている。

・(※なぜ、リックが太地町に注目したかは描かれていない)
・リックは、和歌山の太地町でイルカ漁が行われていることを映像化するべく、
 さまざまな分野の専門家(カメラマン、ダイバーなど)を結集し、
 日本の警察や漁協関係者の監視の目をかいくぐり、準備を進める。
・日本の警察にはかなりマークされているという話になっている。
・漁の現場を撮影しに行き、地元の漁師と小競り合いになったりしている。
・小競り合いの際、漁師側もカメラで撮影しており、
 かなり警戒し、いらだった様子がうかがえる。
・太地町側には、撮影の許可を求めに行ったものの、許可は下りなかった。
 かわりに、漁が行われ、立ち入り禁止となっている地点が記された地図を
 リックらは入手することになる。

・けっきょく、映画の特殊効果を利用して岩に偽装したカメラや、
 無人ヘリなどの技術を駆使して、小さな湾で行われている
 イルカの追い込み漁の様子を撮影することに成功している。
・撮影の準備に当たって、メンバーが賛同して集まっていく様子が
 描かれている。また、準備は和気あいあいと進められ、
 かなり高揚感を持っているようすがうかがえる。
・イルカ漁は、音に敏感なイルカの性質を利用し、騒音で湾に
 イルカを追い込む方法で行われる。
・とどめは、銛・ナイフ等で刺すという話になっており、銛で突く様子が
 描かれている。
・苦難の末、撮影された映像をリックらはIWC(国際捕鯨委員会)の会場で公表する。
 ※映画ではすごくインパクトがあったという感じになっている。

さて、まとめると。
(1)リックは、イルカを守る活動に人生かけている。
(2)太地町ではイルカ漁をしている。
(3)イルカ漁は残虐なので、困難を乗り越えて撮影を行い、公表した。
という感じの流れになっている。

さて、制作者はイルカ漁にまつわるさまざまな問題点を提示している。
各々に関する映像が、各種専門家、当事者の意見を交えながら、
流れの中で取り上げられている。上記の筋は、ドキュメンタリーテイストのため、
随時、こうしたインタビューや回想が挟まるのをく見た立てなおしたものである。

①イルカの知能は非常に高く、また人間と同様にストレスにさらされやすい。
 とくに、音に関しては繊細な間隔を持っている。
 従って、イルカはこうした人間への近似性ゆえに飼育や捕殺されるべきではない。
②日本人の大半は、イルカ漁の存在自体を知らず。そのため、イルカ肉の需要は地元に
 限定されている。また、クジラ肉に偽装されている可能性がある。
 ※補足:太地町等はこの事実関係を強く否定している。
③イルカ肉は、生体濃縮により水銀を蓄積しており、食用とするにはリスクがある。
 太地町等はリスクを承知でイルカ肉のPRを行っている。
④全世界的に漁獲高は減少しており、日本の水産庁は魚の漁獲高を確保するためにも
 イルカ漁を推奨している。しかし、漁獲高減は、乱獲のためであり、イルカを
 原因として駆除するのは妥当でない。イルカが絶滅の危機にさらされることになる。
⑤日本政府は、IWCでの議論を有利にするため、カリブ海、アフリカ等の小国に
 資金援助を行って捕鯨基地を作っている。
 しかしこれらの国は、近海で獲れる鯨の種類すら知らない。

はい、①~⑤の問題がある。ゆえに、イルカ漁はよくない、
従って、リックらは、この“残虐行為”を違法な手段を用いてでも撮影し、公表した。
と、こうなるわけである。ほんとに?

長くなったので、つづく!
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プロフィール

清右衛門

Author:清右衛門
みちくさ部長。北鎌倉たからの庭にて、草木についてのほほんと語る教室をしてます。教室&ワークショップ、ツアーや活動の記録、お知らせや、日々の雑感など。

ほかにも、編集的雑用・野草を生かしたランドスケープデザイン・植物調査・公共サインデザイン・グラフィックも少々やってます。

生態学畑。園生の森、おゆみ野の森でボランティア。
いけばな尚真。たまに俳句。

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