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若冲のかけや

千葉市美術館は、建物はへっぽこだが(失礼)
※だって、プラスチックのような安物御影石貼りで、味もそっけもありゃしないんだもの。
優れたキュレーターがおわすらしく、毎回けっこう楽しみにしている!

鶴岡前市長の逮捕劇からこっち、「どうせ千葉なんて」という空気が
蔓延しているけれど、千葉市美術館は孤軍奮闘と言う感じ。
それにしても、千葉市の役人がたには聡明な方も多いのになぜ? と思うことがよくある。
議員に関しては語るに値しない人と、
せっかく頑張ってるけど疲労で来期は無理と言う人がいる。
常識人ほど政治の世界ではしんどい。おっと脱線。
熊谷市長のクマが日々増えるようで心配な同世代。

ほいで、千葉市政の話はどうでもよろしくて、
「伊藤若冲 アナザ―ワールド」の話である。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0522/0522.html
MIHO Museumから『象と鯨図屏風』が来るというので勇んで見に行ったら、
なんと、途中から…わちゃー

気を取り直して、一回り。若冲については、「鶏」「極彩色」「くどい」という
イメージがあったのだけれど、点数で言えば水墨画が多かったようだ。
油断して見ていたら…そう、まさにかけやでぶん殴られた感じになった。
さらに、リピーター割があったので2回目行って堪能。とてもいい。

筆の運びが、うまいなんてものじゃないのである。
鶏の羽根の流れ、体の輪郭、植物の茎や枝や葉の流れ。
細密画ではない。だから、ときに筆一本で描いているのだが、
実際に、草が芽を出し、伸びて花を咲かせるようすが紙の上に
再演されている感じがした。
琳派やらの画家が描くデフォルメされて異形化したのとは違うリアリティがあった。

若冲の場合、水墨画ではデフォルメというよりは、デッサン力のうまさという
感じがあって、後に極彩色になってから細密になっていき、そこから
独特の「くどい感じ」ができていったように思う。

飽かずに眺めていたいという画家はクリムトぐらいなのだけれど、
若冲もまたその一人になった。まさに一目惚れ。
この企画を思いついてくれたキュレーターに感謝をしたい。

感謝をしながらも、不満が二つ。
若冲であればいい作品だなんて言わない。
ただ、最初の若冲に影響を与えた絵師の部分は余分だったように思う。
同じく、若冲作であっても、ちょっとできがよろしくないのは
思い切って入れなくてもよかったのでは…

最大の不満は、キャプションだ。
いらないとは言わないが、「キャッチコピー」が書いてあり
非常にうるさかった。ものすごく邪魔だった。
なんかの絵に対して、「これは、○○が売りの××」って定型の
見かたを強要されるのはとても嬉しくない。

それは決して「私は、見る目のある人間だから
あんたらの言うことなど聞きたくない」からではない。

西洋の「画家」様と違って、日本の「絵師」の絵には語りがない。
だからこそ、純粋に「形」で「線」で圧倒することができる。
そういう絵に、余分なごたくは不要だと思う。
ただ、前に立てば、若冲は容赦なくぶん殴ってくるからである。

若冲はいい!ということをキュレーターは信じて止まないはずだ。
だから、もっと冒険してもよかったと思うのだ。
本当にいいと思うなら、余計な迷いを落とすべきだった。
それだけの強度を持っているはず!

次回にはさらに期待してますぞ~


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プロフィール

清右衛門

Author:清右衛門
みちくさ部長。北鎌倉たからの庭にて、草木についてのほほんと語る教室をしてます。教室&ワークショップ、ツアーや活動の記録、お知らせや、日々の雑感など。

ほかにも、編集的雑用・野草を生かしたランドスケープデザイン・植物調査・公共サインデザイン・グラフィックも少々やってます。

生態学畑。園生の森、おゆみ野の森でボランティア。
いけばな尚真。たまに俳句。

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